8 搬送方法


    傷病者の搬送は、応急手当がなされた後に行うものである。傷病者に苦痛を与えず
    安全に搬送することが大切です。
   
   (1) 担架搬送法
    
      担架搬送は、傷病者の応急手当を行った後、保温をして、原則として足側を前に
      して搬送する。搬送中は、動揺や振動を少なくする必要がある。
      

   (2) 応急担架作成法

      a) 竹ざおと毛布による担架
         毛布の3分の1の部分に竹ざお1本を置き、片方の毛布を折りかえす。
         患者の肩幅に合わせて2本目の竹ざおを置き、上の毛布を折りかえした後
         (折りかえししろ15cm以上確保)、しての毛布を折りかえす。

      b) 衣服を用いた応用担架
         5枚以上の上着を準備し、上着のボタンをかけたまま、両側から竹ざおに通す。

   (3) 徒手搬送法

       担架等が使用できない場所で事故現場から他の安全な場所へ緊急に移動させ
       るために用いられる。

       【POINT】
          徒手搬送は、いかに慎重に行っても傷病者に与える影響がおおきいことを
          確認して、必要最小限度にとどめるべきである。

   (4) 1名で搬送する方法

      ●背中から後方に移動する方法で、おしりをつり上げるようにして移動させる。

                   

      ●背負って搬送する方法で、傷病者の両腕を交差または平行にさせて、両手を
        持って搬送する。

                  

      ●横抱きで搬送する方法で、小児、乳児や小柄な人は横抱きにしたほうが搬送
        しやすい。
                  

      ●毛布、シーツを利用する方法で、傷病者の胸腹部を圧迫することが多いので
        注意する。
                    

       【POINT】
         ・傷病者の状態、けがの部位や病気の種類により、最も適切な方法で運ぶ。
         ・やむを得ない場合にとどめ、努めて複数の者により搬送を心がける。

   (5) 2名で搬送する方法

      ●傷病者の前後を抱えて搬送する方

        

      ●手を組んで搬送する方法

       
        

       【POINT】
         ・傷病者の首が前に倒れるおそれがあるので、気道の確保に注意する。
         ・2名がお互いに歩調を合わせ、搬送に際して傷病者に動揺を与えないよう
          にする。

   (6) 3名で搬送する方法

      ●足側の膝をつき、頭側の膝を立てて折り膝とする。

       

      ●両腕を傷病者の下に十分入れる。
      ●3名同時に行動する。

       
      


 
            
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