7 傷病者の管理法

   
   (1) 衣服のゆるめ方
    
      ●傷病者にとって楽な姿勢をとらせ、衣服やベルトなどをゆるめる。
      ●衣服は、傷病者に動揺を与えないように、できるだけ安静にしてゆるめる。

     【POINT]】
     ・ 傷病者に意識がある場合は、よく説明をし、希望を聞きながら衣服をゆるめ、
       無理強いしない。

   (2) 保温(傷病者の体温を保つ)
     
      ●悪寒、体温の低下、顔面蒼白、ショック症状などが見られる場合は、傷病者の
       体温が逃げないように毛布などで保温する。

     【POINT】
     ・ 地面やコンクリートの床などに寝かせるときの保温は、身体の上に掛ける物より、
       下に敷く物を厚くする。

     ●日射病・熱射病を除き、季節に関係なく実施する。
     ●保温をすることによって、圧迫感を与えないように注意する。
     ●服がねれているときは、脱がせてから保温をするようにする。

   (3) 体位の管理

     ●傷病者に適した体位(姿勢)を保つことは、呼吸や循環機能を維持し、苦痛を和らげ、
       症状の悪化を防ぐのに有効である。
     ●傷病者の希望する、最も楽な体位を取らせる。
     ●体位を強制してはいけない。
     ●体位を変えてやる場合は、痛みや不安感をあたえないようにする。

     (A) 仰臥位(ぎょうがい)(仰向け)

         

        a) 背中を下にした水平な体位である。
        b) 全身の筋肉などに無理な緊張を与えない。
        c) 最も安定した自然な姿勢である。

          

 
     (B) 足側高位

        

        a) 仰臥位(ぎょうがい)で足側を高くした体位です。
        b) 貧血や、出血性ショックの傷病者に適している。

          

     (C) 半座位

         

       a) 座った状態でいる体位である。
       b) 胸や呼吸の苦しい傷病者に適している。
       b) 頭にけがをしている場合や、脳出血管障害の場合にてきしている。

          

     (D) 膝屈曲位

        

        a) 仰臥位(ぎょうがい)で膝を立てた体位である。
        b) 腹部の緊張と痛みを和らげる姿勢である。
        c) 一般的に、腹部に外傷を受けた場合や、腹痛を訴えた場合に適している。

        

     (E) 座位

        

        a) 座った状態でいる体位である。
        b) 胸や呼吸の苦しさを訴えている傷病者に適している。

         

     (F) 腹臥位(ふくがい)

       

        a) 腹ばいで、顔を横に向けた体位である。
        b) 食べた物を吐いているときや、背中にけがをしているときに適している。

         

     (G) 回復体位(側臥位(そくがい))

       

        a) 傷病者を横向きに寝かせ、下あごを前に出して気道を確保し、両肘を曲げ
          上側の膝を約90度曲げ、後ろに倒れないようにする体位である。
        b) 吐いた物を口の中から取り除きやすい。
        c) 窒息防止に有効である。

     【POINT】
       ・ 意識のない傷病者に適している。

         

 
            
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